康夫トカゲ団

「なんかむくわれないぞ、変だぞ」と気づいた勘のいい人に、社会を支配する見えないジャイアンとの付き合い方をコッソリ教えています。必須科目:身体と心とサイフの健康。LINE@ID→ @ogawaoffice

大きなお世話、に拍手

出発が遅れた飛行機の中、北海道出身の歌手が歌を唄った。機内の空気がフワッと明るくなった。
  
「大きなお世話」をしてくれた歌手と、それを許可したクルーに、ボクは拍手を送る。
  
世の中は放っておくと砂漠になる。シホンシュギ経済は、すべての物事を商品として飲み込んでいく。つまり、なんでも値札がつけられていくのだ。
 
誰も1人では生きられない。お互いさまだ。人のつながりが社会という場の「主役」だ。本来、お金はそれをスムースにする「脇役」だ。
  
ところが、マルクスが予言したとおり、シホンシュギという猛烈なパワーが、お金をすべての「主役」に祭り上げてもいく。 
   
おかげでボクたちの頭にはいつもお金のことだらけだ。人生と人間関係のためのお金ではなく、お金のための人生と人間関係になるのだ。
  
だから社会を砂漠にしないために、たまには皆んなでブレーキをかけなければいけない。シホンシュギの代わりはまだ見つからないのだから。
  
歌ってもイラついても、だれにも一銭の得にもならない。その代わり何百万人もの人の心に、「お互いさまだ、いい人生にしよう」と伝わった。
  
明日はボクもなにか小さな「お互いさま」をやれたらと思う。(マニラなう)